自律神経が整う「長生きみそ汁」
「最近、なんとなく胃が重たい」
「食べすぎていないのに、下腹が張る」
そんな漠然とした胃腸の不調に悩まされているあなた。
検査を受けても「異常なし」と言われてしまう、でも、明らかに調子の悪さがある。そんなとき、見落とされがちなのが、自律神経の乱れ。
私たちの胃や腸の働きは、意識して動かしているわけではありません。自律神経、つまり、交感神経と副交感神経のバランスによって、消化・吸収・排泄といった一連の働きが、静かに律動しているのです。
このバランスが崩れると、胃酸が過剰に出たり、腸のぜん動運動が止まったり、逆に動きすぎたりして、不快な症状を引き起こします。
「食からの自律神経ケア」、医師であり自律神経研究の第一人者でもある小林弘幸先生が提唱する「長生きみそ汁」は、とてもユニークで実践的な提案です。
小林先生の「長生きみそ汁」は、次の4つの素材で構成されています。
赤味噌
抗酸化力の高い熟成発酵食品
白味噌
GABAや乳酸菌を含み、神経を穏やかにする
玉ねぎ
腸内細菌を育てるオリゴ糖の宝庫
りんご酢
酸味による唾液と胃液分泌の刺激、血流促進
私は、たとえば、すりおろした生姜を加えても良いと思います。生姜には内臓の血流を改善し、穏やかに消化を促進してくれる力があります。
リンゴ酢がなかったら、甘酒、レモン果汁、米酢などでも代用できると思います。
こうしてみると、一杯の味噌汁が単なる汁物ではなく、神経と胃腸を同時に整える“自然の処方箋”に思えてきます。
心と体がなんとなく疲れているとき。
何かが乱れているように感じるとき。
そんなときこそ、この「長生きみそ汁」。
味噌は生きています。
素材にほんの少し手をかけるだけで、その“生きた力”が私たちの内臓にも神経にも届いていきます。
お腹の不調を感じたとき、まずは温かい一杯をゆっくりと味わう、どうですか?この習慣。
自律神経を立て直し、胃腸に本来のリズムを取り戻させるきっかけになるはずです。