最近イライラしがち、そんなあなたへ
「こころ」と「からだ」のつながりを知っていますか?
毎日家事に育児に仕事に、人と話す時間すらない。
気がつけばイライラして、つい子どもや夫にきつく当たってしまう。
そんな自分に嫌気がさして、「なんで私はこうなんだろう」って落ち込む…。
きっと、あなたもそんな経験があるかもしれません。
でも実は、それってあなたの「性格の問題」ではないんです。
実は、からだの状態――特に「自律神経のバランス」が関係しているんです。
2023年、WHO(世界保健機関)は世界に向けて大切な報告をしました。
それは、「コロナの影響や社会のストレスで、心の不調を抱える人が世界中で急増している」という事実です。
イライラ、不安、疲れやすさ、眠れない、気持ちの浮き沈みが激しい…。
こうしたことに悩んでいるのは、あなただけではありません。
とくに子育て世代や主婦の方は、「頑張らなきゃ」と無理をして、自分の心や身体の声を後回しにしがちです。
WHOが毎年10月10日に定めている「世界メンタルヘルスデー」という日があります。
2023年のテーマは、「心の健康は、すべての人の基本的人権」。
つまり、心のケアは「がまん」や「自己責任」でなんとかするものではなく、誰もが守られるべき大切な権利だと世界中が認め始めているんです。
感情がコントロールできなくなるのは、自律神経のバランスが乱れているサインかもしれません。
人は強いストレスや忙しさが続くと、交感神経(こうかんしんけい)という“戦うモード”の神経がずっと働きっぱなしになります。
そうなると、心もからだも緊張しっぱなしで、ちょっとしたことでカッとしたり、不安になったり、涙が出たりします。
でも、大丈夫。
これは「治せる問題」です。
しかも、特別なことをしなくても、ゆっくり深呼吸することや、3分だけ静かな時間を持つことでも、自律神経は少しずつ整っていきます。
たとえば、朝のコーヒータイム。
一歩立ち止まって、背筋を伸ばして、深呼吸。
たったそれだけでも、心がすっと落ち着いてくるはずです。
感情は、悪者ではありません。
あなたのからだが「助けて」と伝えている、大事なサインです。
だからこそ、「整えてあげる」ことがとても大切なんです。
あなたの安心は、外に探すものではなく、自分のからだの中にあります。
ゆっくり呼吸すること。
ちゃんと感じること。