慢性的な“肩こり”は自律神経の乱れが原因?
「肩こりがつらくて…」
そんな訴えは、現代では当たり前のように耳にします。
長時間のスマホやパソコン作業、運動不足、ストレス…。
原因はさまざまですが、意外と知られていないのが、“自律神経の乱れ”と“脳神経”が関係している可能性です。
一般的に、肩こりは筋肉疲労や血行不良、あるいは頚椎のゆがみなどが原因と考えられています。
しかし最近注目されているのが、第11脳神経である「副神経(ふくしんけい)」の働きです。
この神経は、首の奥深くにある「胸鎖乳突筋」や「僧帽筋」といった、肩や首を支える筋肉を動かす大切な神経。
つまり、副神経がうまく働かなくなると、筋肉がこわばり、血流が悪くなり、慢性的な肩こりにつながることがあるのです。
副神経は、頭蓋骨の底にある「頸静脈孔(けいじょうみゃくこう)」という穴を通って、脳から首・肩に向かって伸びています。
この頸静脈孔は、実は自律神経の中枢である「迷走神経」や、耳の奥と関係する「舌咽神経」など、複数の重要な神経が通る“交通の要所”でもあります。
ではなぜ、副神経の働きが悪くなるのでしょうか?
一つは、ストレスや睡眠不足などによって自律神経が乱れると、頸部まわりの筋肉の緊張が高まり、頸静脈孔周辺で神経が圧迫されたり、流れが滞ったりするからです。
つまり、肩こりが先にあるというよりは、自律神経の不調が“神経の通り道”をふさぎ、その結果として肩こりが生じるケースがあるのです。
さらに興味深いのは、肩こりと同時に、めまいや耳鳴り、偏頭痛、胃の不調といった“自律神経症状”を訴える方が多い点です。
これらはすべて、頸静脈孔を通る神経たちが関係している可能性があり、肩こりを単なる筋肉の疲れと捉えるだけでは、なかなか根本的な改善にはつながらないのです。
慢性的な肩こりに悩んでいる方は、マッサージだけでなく、自律神経のバランスを整える視点も大切です。
深呼吸、軽い運動、良質な睡眠、そして適度な“緩める時間”。
副神経をはじめとする神経の流れをスムーズに保つことが、肩の重さを軽くする第一歩かもしれません。
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いかがでしたか?
あなた自身やご家族、大切な方の心身のお悩みのお役に立てたらと思います。
次回もお楽しみ!
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