「迷走神経をゆるめると、心も体もふわっと軽くなるんです」
治療院でそう話すと、多くの方が
「迷走神経って何ですか?」
と目を丸くされます。
あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、私たちの健康やリラックスと深く関わっている大切な神経です。
迷走神経とは、自律神経のうち副交感神経の中核を担う神経です。
頭から首、そして胸やお腹の内臓まで、まるで迷うように広がっているため「迷走」という名がついています。
心臓を落ち着かせたり、胃腸の働きを助けたり、呼吸をゆるめたりと、体を「休める」ための指令を出している神経です。
現代の生活ではストレスや緊張が多く、どうしても交感神経が優位になりがちです。
そうすると体はいつも「戦うモード」になり、呼吸は浅く、肩や首の筋肉もガチガチになります。
そんなときにこそ、この迷走神経の出番です。
うまく働かせてあげると、心も体もぐっと楽になります。
私の治療院では、リラックスを目的とした施術の一環として
「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」
をていねいにゆるめることを大切にしています。
この筋肉は耳の下あたりから鎖骨にかけて走る、首の前側にある筋肉で、日常的にとても緊張しやすい部位です。
長時間のスマホやパソコン作業、無意識の食いしばり、浅い呼吸などによってこの筋肉が固くなっている人はとても多く、しかもこの筋肉の近くには迷走神経が通っています。
だからこそ、胸鎖乳突筋をほぐすことで、間接的に迷走神経への刺激となり、副交感神経のスイッチが入りやすくなるのです。
施術を受けたあと…
「なんだか息がしやすくなった」
「目がパッチリして視界が明るくなった」
「頭の中のざわざわがスッと消えた気がする」
と話される方もいらっしゃいます。
それはまさに、迷走神経が元気を取り戻し、体が「休んでいいよ」と安心モードに切り替わったサインかもしれません。
呼吸が深まり、内臓がゆるみ、心が静かになる。それは決して大げさな話ではなく、誰の体にも備わっている自然なしくみなのです。
薬に頼らなくても、からだにそっと手を添えることで、神経たちが自分の役割を思い出してくれる。
そんな優しいケアが、今こそ求められているように思います。
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いかがでしたか?
あなた自身やご家族、大切な方の心身のお悩みのお役に立てたらと思います。
次回もお楽しみ!
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