「また食べちゃった…」そんなあなたへ
夜、ふと気づくとスナック菓子の袋が空になっていた。
お腹はいっぱいなのに、コンビニスイーツに手が伸びてしまう。
そしてそのあとにやってくるのは、後悔と自己嫌悪。
そんな“ストレス食い”に心当たりのあるあなたへ。
まず伝えたいのは…
それはあなたの意志が弱いせいではありません。
私たちの脳と体は、ストレスから身を守るために「食べること」を使っているのです。
ストレスを感じると、自律神経のうち「交感神経」が優位になります。
これは“戦うか逃げるか”という、動物的な防衛モード。
このとき一時的には食欲が落ちるのですが、ストレスが長引くと、話は変わってきます。
脳はやがて、「快感ホルモン(ドーパミンやセロトニン)」が不足したことに気づき、それを補おうとして、甘いものや脂っこい食べ物を求め始めるのです。
つまり、あなたがスイーツを食べたくなるのは、
“欲しいのは甘さではなく、安心感”だから。
このとき分泌される「コルチゾール」というストレスホルモンは、血糖値を乱し、空腹でもないのに“食べたい”という衝動を生み出します。
それが、無意識のうちに「つい食べすぎてしまう」正体です。
では、どうしたらこの食べすぎのループから抜け出せるのでしょう?
鍵は、「気づくこと」と「ゆるめること」。
まず、「あ、いま私はストレスで食べたくなってるんだな」と言葉にしてみてください。
この“気づき”だけで、脳は興奮モードから冷静さを取り戻し始めます。
次に、深呼吸。
鼻から5秒吸って、口からゆっくり8秒吐く。
それを3回繰り返すだけで、副交感神経が働き出し、体と心が落ち着いていきます。
それでもまだ食べたいときは、「白湯」をゆっくり飲んでみてください。
その一杯が、あなたの脳に「満たされているよ」と優しく伝えてくれます。
ストレスを食べ物で癒そうとするあなたは、
それだけがんばっているという証拠です。
だからこそ、自分を責める代わりに、
「私の心が、助けを求めていたんだ」
と受け止めてみてください。
食欲は、あなたの敵じゃありません。
それは、心と体があなたに送る、大切なサイン、まずは知ること、気づくこと。