ハーブティーのある暮らし
わたしの庭には、10種類以上のハーブが季節ごとに香り立っています。
ローズマリー、ラベンダー、ペパーミント、スペアミント、レモングラス、タイム、セージ、セントジョーンズワート、オレガノ、ユーカリそしてバジルなどなど。
日差しを浴びて育ったそれぞれの葉は、指先でこするだけでふわりと香り立ち、まるで植物たちが「今日はどんな気分?」と語りかけてくるようです。
これらのハーブは、乾燥させても生でも、ハーブティーとして楽しむことができます。
たとえば朝、目覚めがぼんやりしているときには、ローズマリーとミントのブレンド。頭がすっきり冴え、自律神経のうち交感神経がやさしく目覚めていくのを感じます。
逆に夜、心がざわざわして眠れないときには、ラベンダーやレモングラスティーがおすすめ。副交感神経を優位にし、心をふんわりゆるめてくれます。
ハーブティーは、植物の持つ自然な揺らぎが、自律神経のバランスを整える大きな助けになります。
タイムやセージなどの抗菌作用のあるハーブは、風邪気味のときや、喉の不快感があるときに頼りになりますし、ミント系のハーブは胃腸をやさしく整え、気分を軽くしてくれます。
飲み方としては、摘みたてのフレッシュハーブをそのままティーポットに入れて熱湯を注ぐだけ。5分ほど蒸らせば、香り高い一杯のできあがりです。
乾燥ハーブの場合も同様で、ティースプーン山盛り一杯を目安に使うとよいでしょう。味が淡く感じる場合は、複数のハーブをブレンドしたり、少量のハチミツを加えると飲みやすくなります。
ハーブティーの魅力、一杯をゆっくり味わう時間そのものが、五感をやさしく刺激し、現代人が失いがちな“自然のリズム”を取り戻すことにつながります。
これはまさに、自律神経を整えるセルフケア。慌ただしい毎日でも、ティーカップから立ち上る湯気の向こうに、小さな季節や心の変化を感じ取ることができるのです。
手のひらで育てたハーブたちが、体と心に静かな変化をもたらす毎日。
わたしはこれからも続けていきたいと思います。